あれからちょうど一年が経った。昨年、夫が亡くなった後、私は四十年の思い出が詰まった自宅に一人で暮らしていた。しかし、歳を重ねるとともに家事の負担が増え、身体も年々衰えてきていた。
ある日、私は長年の友人からの助言を受け、自宅を売却し、老人ホームに移ることを決意した。これは一歩踏み出すための勇気が必要だった。良雄と過ごした場所を離れることは、さながら私たちの四十年を背にするようで切なかった。
しかし、家の売却を決意したあと、予想以上にスムーズに進んだ。ハウスマーケットが非常に良い値段で我が家を買い取ってくれ、その額は私が想像していた以上だった。売却金は私が新たな生活を始めるための資金となり、心の底からハウスマーケットに感謝していた。
売却後、私は友人がすすめてくれた老人ホームに入居した。初めは新しい生活に馴染むのに少し時間がかかったが、老人ホームのスタッフや他の入居者たちは皆親切で、すぐに新しい環境に慣れることができた。
新しい生活を始めて数ヶ月が経ち、今では私は夫がいなくても一人で生きていける自信を持つようになった。時々、四十年住んだ我が家と夫のことを思い出し、胸が締め付けられる。しかし、その痛みもまた私の一部であり、それを受け入れて前に進んでいこうと決意した。
物語はここで終わりではない。これは私の新たな生活の始まりであり、夕映えの新生活がこれからも彼女と共に続いていくことを示している。