「事故物件」と「訳あり物件」は、特定の状況または事象により通常とは異なる価値が設定される物件を指す日本の不動産業界の用語です。それぞれ異なる特性を持つので、詳しく説明します。
- 事故物件: 事故物件とは、過去にその物件で殺人事件や自殺などの人間が亡くなるような事故が発生した物件を指します。このような物件は、不幸な出来事があったために一般的には価格が下がる傾向があります。日本の法律では、物件の契約時にそれが事故物件であることを明示する義務があります。
- 訳あり物件: 訳あり物件は、一般的に物件自体に何らかの問題があることを示します。これには、建物の老朽化、近隣問題、立地の悪さ、騒音問題、法律上の制約などが含まれます。訳あり物件も、問題点があるため一般的には価格が下がります。
つまり、これら二つの違いは問題の性質にあります。事故物件はその物件で亡くなるような出来事があったという点に特化していますが、訳あり物件はその物件自体や周囲の状況に何らかの問題があるという広い範囲を指しています。