おもしろ劇場　その②　～昔の働き方編～　第2話　決起大会

決起大会！について。

年に２回の会社の催し物として春と秋のフェアがあり、フェアといっても勝手に会社が命名している催しですが、一応お会いしたお客さんに粗品を渡します。どちらかというと社内的な意義がメインで、とりあえずこの間は死に物狂いで売り上げのを上げよ、という事です。

このフェアで売り上げが上位何人かの営業マンが海外旅行に連れて行ってもらえるという決まりです。確か上位３位くらいまでは金一封が付与されました。もちろん店長は店の順位があるので必死です。私は比較的売り上げが良かったので、入社して７回か８回くらい連続で海外旅行をＧＥＴできました。多分その後も含めると１５回以上は行ったと思います。毎回そのフェアの始まる前に決起大会という同エリア数店舗が集まる会があります。他のエリアも同時に行うので、社長や本部の役員が分散して会に出席します。なのでそのエリアの長も良いところを見せようと必死です。午後から各店の店長が集まり会議を開始して概ね夕刻から始まります。ちなみに会議といってもエリアの長が悪い店の店長を吊るし上げるだけの会議ですが。

決起大会は比較的大きな会場を借りて行います。食事に、お酒もはいって宴会のような感じになります。その最中に司会者が店舗名を読み上げ、呼ばれた店舗の営業マンがぞろぞろと壇上に登壇します。多い店で７－８名　少ない店で３名くらい　平均６名くらいです。当初は営業マンのみでしたが途中から事務員も参加していたような気がします。まずは役職の高いほうから順に売り上げ数字、件数、回収、とその数字を完遂する為に　どういった行動をとるかまで、テマキ（チラシ配り）何枚とか、これ全て大声で叫びます。司会者からそんなんで目標の数字が低いと訂正を求められます。毎回、ちょっと気の弱そうな営業マンは必ず、司会者などから、いじられます。最後に店長が出てきて似たような事を行い終了します。

以前一度、とある養成学校に行くことが出世の登竜門となり２週間ほどの泊りがけの研修中に覚える歌でセー〇カ〇スという歌があり、研修後すぐもあって ある一人の偉いさんが、『お前あの歌、歌えやー』と言われて、壇上で強制的に歌をうたいました！まあ、大声で歌えて発散できた事と、最後は養成学校卒業生でハモリ出してなんか楽しかったのと、この歌はカラオケでも当時はよく歌っていたので気持く歌えて結果オーライでした！

決起大会のその後ですが、決起大会で発表した目標数字が達成できない場合は、もちろん、自分っで言った目標なのになぜ達成できない！目標を死守しろーーー！と激しく罵倒されます！これも不動産会社アルアルです！とにかく出てくる言葉が　目標貫徹とか目標完遂とか！商店経営とか！他責にするなとか！お前は他燃性か自燃性か！などなど、営業マンを詰める言葉が多数飛び交います！