不動産業界の裏話

おもしろ劇場 その② ~昔の働き方編~ 第4話 夜中の3時のチラシ配り

20数年前、大阪のとある支店での出来事。

現在、不動産の広告はインターネットが主流で、紙媒体での広告はほとんど行いませんが、

20数年前の不動産の広告と言えば、ほぼ紙媒体で行っておりました。

方法としては、新聞の折り込みや、各営業が帰社時にチラシをもって出て各ポストに投函をする

いわゆる「テマキ」と呼ばれる方法で、広告宣伝活動を行っておりました。

しかし、これらは、他業者、他支店の不動産業者ほぼ全員が行っており、

効果も限定的なものになってきたある日の深夜11時。

店長「今月は数字が悪い。おまえらテマキしているのか、追客しているのか」

営業「・・・(また始まった)」

この店長は、数字が悪いと夜中11時から延々と指導にかこつけた愚痴を言いだします。

店長「今月は、なぜこんなに数字が悪いんだ。俺は、住宅ローン、学費、生活費、彼女のプレゼント代、・・・云々、で 月に50万は最低必要なんだ。おまえらは俺をどうしたいんだ。」

当時の店長は、熱心に語り、ホワイトボードに逐一、自分の生活費の詳細を書き出します。

しかし、時間はすでに草木も眠る丑三つ時(夜中2時)。

睡魔に襲われ、頭は朦朧と、もう家に帰りたくてしょうがない営業は、店長の家計に全く興味を示しません。

そんな営業の反応に業を煮やした店長は、こんな提案をしました。

店長「折り込み、テマキなんか意味が無い、それが証拠にまったく反響が無いじゃないか、明日の朝7時から駅でチラシ配りをするんだ。そうすれば必ずチラシを見るだろ。そうすれば、電話が鳴るだろ、反響が来るだろ、おまえら分かったか。」

当時は、今もですが、不動産のチラシをティッシュ配りみたいに、手渡しで渡すことなどありません。ましてや朝の忙しい時間帯です、迷惑でこそあれ、誰も電話なんか掛けるはずがありません。

しかし、店長は止まりません。

店長「お前ら、チラシ配りの練習をするぞ!さあチラシを持って準備しろ!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい」

時間は夜中の3時です、草木もすでに夢を見ています。

しかも4時間後の朝7時にはチラシ配りを始めている予定です。

やる気が出るわけありません。

気のない返事をしましたが、まだまだ店長は止まりません。

店長「じゃあ、おまえら向こうから歩いて来い。俺が手本を見せてやる。」

営業:スタスタスタスタ

店長:バシッ!

営業:えっ!?

いきなり胸に向けて、プロレスの逆水平チョップのような形で、チラシを渡されます。

店長「どうだ驚いただろ、人間は胸に向けていきなりチラシを渡されたら驚いて取ってしまうのだ、分かったか」

営業「はぁ・・・」

店長「じゃあ、おまえら今から練習するぞ」

営業「・・・」

夜中の3時から延々2時間。

店長の猛練習が終わったのが、明け方5時。

店長「おまえら帰るぞ!」

帰るぞと言われても、2時間後にはまた集合です。

とりあえず、車で仮眠を取り、2時間後にヘロヘロの状態で駅でチラシ配りをして

朝の通勤客の皆様に、不審者を見る目で、迷惑そうに受け取ってもらったのは

今では、あんまり良くない思い出です。

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