売却について市街地から少々離れたエリアの不動産をお持ちのお客様からのお問い合わせがあり、査定依頼を受けました。そのお客様は親御様の為にその家を購入され親御様が長期にわたりお住まいになっておられたという物件になります。親御様は両親とも他界され、その家が必要無くなったので売却を検討しようとのことでした。
ただ、家の中にはまだ沢山の荷物があり、整理が付いていないとのことでした。
親御様との思いでのものなど沢山あり、ご本人様のお住まいのところからも距離があった為、売却には時間がかかると言われておりました。査定直後に売却の話を進めることができなかった為、3か月に一度程度の割合でこちらから連絡を取り状況をお伺いしておりました。査定から1年半ほど過ぎたあたりで、かなり整理ができたのでそろそろ売却を考えたいとの話になりました。
再度物件に行ってみると前よりは荷物も少なくなっていましたが、まだまだ整理が必要な状況でした。でも私は、お客様に売れるようになったのであれば早く売り出しをしてお客様へ紹介させてくださいと言いました。お客様はまだこんな状態で買う人などいないだろうと言われておりました。私自身も荷物が無くすっきりした方がいいとは思いましたが、売主様にとってもこれ以上時間をかける必要もなく売れたら一気に処分されることを勧めました。売主様もこの状況で売れるのであれば早く売ってしまわないと家がどんどん傷んでくるからといっていただき、売却活動を始めることとなりました。販売活動を行って2週間程度した時に私のお客様でご縁があり、この物件を気に入っていただき契約を締結することができました。
売主様からは『売り出しまでに1年半もかかったのにこんなに早く、こんな状態の家なのにお客様を見つけてくれるなんて、ありがとう』と感謝のお言葉をいただきました。